信号待ちで脇道はあけるべき?善意に潜む事故リスクと道交法の真実

信号待ちで脇道はあけるべき?善意に潜む事故リスクと道交法の真実

信号待ちで脇道はあけるべき?善意に潜む事故リスクと道交法の真実に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

法的な義務がないにもかかわらず、長年「善意のマナー」として推奨されてきた脇道あけ。しかし、近年のドライブレコーダー映像の解析や交通事故捜査の現場からは、この善意が引き起こす深刻な弊害が浮き彫りになっています。

ベテランのタクシードライバーや大型トラック運転手への取材を進めると、「幹線道路ではあえて脇道をあけない」と断言する声が目立ちます。その最大の理由は、あけたスペースが巨大な「死角」を作り出してしまうためです。前走車と自分の車が脇道の前をあけることで、脇道から幹線道路へ右折合流しようとする車に対して「入っておいで」という無言の合図を送ることになります。しかし、譲った側のドライバーには、自車の左側や後方から何が迫っているかを完全にコントロールする術はありません。

パトカーの信号待ちにおける脇道対応を観察しても、現場の道路環境によって極めて合理的な判断が下されています。交差点指定のない私道や小規模駐車場の前では、パトカーであっても後続の円滑な流れを乱さないよう、車間を詰めて停止するケースが通例です。警察車両ですら、周囲の交通状況を無視して盲目的にスペースをあけることはありません。無理にスペースをあけることで、割り込みトラブルや後続車からの追突リスクを誘発することを熟知しているためです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。