全国展開する主要ホームセンターでも、園芸部門の強化方針によって食虫植物の扱いには大きな温度差が存在します。主要4チェーンの現場状況と品揃えの傾向を分析しました。
カインズ食虫植物売り場:ファミリー向け普及種が中心
カインズでは、緑化コーナーの一角に特設棚が組まれるケースが標準的です。並ぶのはハエトリソウ、ネペンテス(ウツボカズラ)、モウセンゴケの普及種3寸ポットが中心で、価格帯は598円〜880円前後と手頃に設定されています。清潔感のあるディスプレイが特徴ですが、半屋内売り場では日照不足になりやすいため、入荷から日数が経過した株は徒長(間延び)していないか確認が欠かせません。
ジョイフル本田食虫植物フェア:愛好家も唸る圧倒的物量とマニアック品種
群を抜く規模を誇るのがジョイフル本田です。毎年6月から7月にかけて開催されるジョイフル本田食虫植物フェアでは、一般的な普及種にとどまらず、ヘリアンフォラ、セファロタス、大型のサラセニア交配種、さらにはマニア垂涎のネペンテス上位交配種まで数百株規模で集結します。専門業者や愛好家団体の即売会に匹敵する充実度を誇り、関東近郊の栽培家にとっては見逃せないイベントとなっています。
コーナン食虫植物取扱店:PRO店併設大型店のガーデン部門に強み
関西圏を中心に展開するコーナン食虫植物取扱店の中でも、「コーナンPRO」を併設する超大型店や「ガーデンズ」業態の店舗は仕入れが非常に充実しています。大彰園の定番ラインナップに加え、吊り鉢仕立ての大型ウツボカズラ(アラータやベントリコーサ等)が1,580円〜2,980円前後で豊富に並びます。
コメリ食虫植物販売状況:パワー店と小規模店で明確な二極化
全国最多の店舗網を持つコメリ食虫植物販売状況は、業態による落差が顕著です。大型の「コメリパワー」では充実した食虫植物コーナーが設置される一方、小型の「コメリ ハード&グリーン」ではハエトリソウとウツボカズラが数株ずつアソートで入荷する程度にとどまります。コメリで購入を検討する場合は、近隣の大型パワー店を優先して選択するのが賢明です。
なお、流通全体におけるウツボカズラホームセンター値段は、小型の2.5〜3号ビニールポット苗で598円〜980円、5号吊り鉢の完成株で1,980円〜3,480円が標準的な相場です。ネット通販と比較しても、実物を直接確認して捕虫袋の数や葉の艶を選別できる点はホームセンターならではの強みと言えます。