大阪の南北交通マップを塗り替えようとしているのが、2031年春の開業を標榜して地下躯体工事が進む「なにわ筋線」プロジェクトです。この鉄道インフラが完成した際、新大阪から難波周辺へのアクセス構造は劇的な転換点を迎えます。
なにわ筋線最新ニュースおよび鉄道・運輸機構や関係各社の開示資料によると、本線は新大阪駅を起点(JR東海道線支線の地下化区間やうめきた地下ホーム)とし、中之島、西本町を経て「JR難波駅」および「南海新難波駅(仮称)」へと連絡します。これまで御堂筋線1本に過度に集中していた南北流動が新線に分散され、新大阪から難波方面へのノンストップ・高速アクセスがJRと南海の双方によって提供されることになります。
2026年現在の現場周辺では、西本町や難波の地下深度におけるシールドトンネル掘削や地下駅舎構築が佳境を迎えており、地上の一部道路規制や将来出入口を見越した導線整備が進められています。開業後は、関西国際空港への特急列車が新大阪から難波周辺を経由して直結されるため、スーツケースを持った訪日客や長距離移動者が御堂筋線の通勤電車に混入する問題が根本から解消される見通しです。現行の「御堂筋線頼み」のワンルート時代は、まさに過渡期の終盤に差し掛かっています。