鳴門の現地取材やホームゲーム後のスタジアム周辺、さらにSNS・コミュニティにおける徳島ヴォルティスのサポーターの反応を検証すると、チームへの深い愛情とともに、J1復帰へ向けたリアルな危機感と期待が交錯しています。
現地サポーターから多く聞かれるのは、ポゼッションサッカーの質の高さに対する評価と、ラストサード(相手陣内深く)での崩しのバリエーションに対するもどかしさです。
「最終ラインから中盤にかけてのボールの動かし方はJ2屈指の美しさがある。しかし、相手が自陣に強固なブロックを敷いてスペースを消してきた際、シュートで終われない場面が散見される。泥臭くても1点をこじ開けるストライカーの個の打開力や、セットプレーからの得点パターンがもっと欲しい」
このようなファンの声は、まさに現場のスタッツが示す課題と完全に一致しています。クラブ史において幾度かの監督交代を経てきた徳島は、ボールを保持してゲームをコントロールするスペイン流のスタイルを伝統的な強みとしてきました。しかし、現代J2のトレンドである鋭いネガティブトランジション(ボール奪取後の即時カウンター)と徹底したフィジカル勝負を仕掛けてくる相手に対して、いかに主導権を握り続けながらリスク管理を徹底できるかが、現場で最も議論されているテーマです。