生活圏を脅かす主要な動物について、全国各地で被害報告が絶えない害獣の種類一覧を整理しました。それぞれの習性や侵入パターンを知ることは、初期被害のサインを見逃さないための第一歩となります。
1. ハクビシン(白鼻心)
顔の中央に走る一本の白い筋が特徴的なジャコウネコ科の動物です。木登りが非常に得意で、電線や雨樋を身軽に伝って民家の屋根に到達します。夜行性であり、民家の屋根裏をねぐらとして定着するケースが都市部で激増しています。雑食性で果物やペットフードを好み、ハクビシン被害の対策を怠ると、大量の溜め糞による悪臭と強烈なアンモニア臭が家全体に染みつくことになります。
2. イタチ(チョウセンイタチ・ニホンイタチ)
わずか3センチメートル程度の隙間があれば頭を潜り込ませて侵入できる驚異的な柔軟性を持っています。非常に気性が荒く、肉食傾向が強いため、ネズミや鳥類を捕食した際の死骸を屋根裏に放置し、そこからウジやハエが大量発生する二次被害を引き起こします。追い詰められた際に放つ分泌液(スカンクのような強烈な威嚇臭)は、一度染みつくと素人の清掃では完全に脱臭できません。
3. アライグマ
北米原産で、かつてペットとして輸入された個体が遺棄・脱走して野生化した特定外来生物です。愛らしい顔立ちとは裏腹に、成獣になると体重10キログラム近くに達し、腕力も非常に強力です。軒先のトタン板を力づくで剥がして侵入したり、飼育している錦鯉や家庭菜園の野菜を食い荒らしたりします。狂犬病やアライグマ回虫など、人命に関わる感染症の媒介主としても警戒されています。
4. ネズミ(ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミ)
古くから人間の生活圏に寄生してきた最も身近な害獣です。中でもクマネズミは警戒心が極めて強く、高所を好むため現代の高層マンションやビルにも容易に適応します。鋭い門歯を削るために電気配線やガス管をかじり、漏電火災や通信障害を引き起こす恐ろしいリスクを孕んでいます。
5. コウモリ(アブラコウモリ)
「イエコウモリ」とも呼ばれ、1.5センチメートルほどの換気口や瓦の隙間から侵入します。鳥類と思われがちですが哺乳類であり、一度住み着くと数十匹から数百匹のコロニーを形成します。大量の糞尿が壁内に堆積し、乾燥した糞が粉塵となって室内に舞い込むことでアレルギー症状を引き起こします。