青系カラーに挑戦した多くの人が直面するのが、「染めてから数日〜数週間で抹茶やオリーブのような緑色に変色してしまった」というトラブルです。この現象には、カラー剤の配合ミスではなく、誰もが知る色彩学の原理が働いています。
ブリーチを1〜2回施した日本人の毛髪は、メラニンが抜け落ちて完全な白になる手前の「黄色(14〜17レベル)」のアンダートーンを強く帯びています。ここに純度の高い青色染料を注入すると、最初は濃厚な青に見えますが、染料分子がシャンプーによって徐々に流出していきます。その結果、髪に残った「ベースの黄色」と、残留している「少量の青い染料」が目の中で混ざり合い、小学校の図工で学んだ通り黄色+青=緑の色彩変化を引き起こしてしまうのが、青髪色落ち緑になる理由の正体です。
退色プロセスを美しく維持するには、ベースの黄色みをいかに制御するかが勝負の分かれ目となります。カラー施術の段階で微量のバイオレット(紫)を配合し、黄ばみを打ち消す設計にしておくこと、そしてホームケアにおいて的確なアフターフォローを施すことが、緑化を防ぎ綺麗なシルバーやグレージュへ着地させるための必須条件です。