カバーの外側だけでは取りきれない内部のファンに付着した蓄積汚れを一掃するには、パネルを外しての分解クリーニングが不可欠です。しかし、無理な力を加えるとプラスチックのツメをへし折ってしまいます。カバーの固定方式は大きく分けて以下の3つのパターンが存在します。
一般家庭のユニットバスで最も普及しているのが「V字針金(スプリング)式」です。カバーの端に指をかけて真下に数センチほど引き下げると、金属製の細いワイヤーがV字型に引っかかっているのが見えます。このワイヤーの左右を指で強くつまんで縮めると、本体側のフックから簡単に外れます。ネジ留め式の場合は、四隅の目隠しキャップを爪楊枝などで外し、プラスドライバーでネジを外すことでパネルが脱落してきます。
カバーが外れたら、奥に円筒形で無数の細い羽根がついた「シロッコファン」が姿を現します。中央のスピンナー(固定ナット)を時計回りに回して緩めると、ファン本体を手前に引き抜くことができます。外したパーツは以下の手順でつけ置き洗浄するのが最も効率的です。
45℃前後のぬるま湯を張ったバケツや浴室の床(排水口に止水フタをした状態)に、重曹または過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を大さじ3〜4杯投入します。そこに外したシロッコファンとカバーを完全に沈め、約30分から1時間ほど放置します。アルカリ性の発泡パワーによって、固くこびりついたホコリとカビの塊がドロドロに緩みます。浮き上がった汚れを古い歯ブラシや綿棒で軽くこすり落とせば、新品のような金属の輝きが戻ります。
洗い終わったファンは風通しの良い日陰で水分が1滴も残らないまで完全に乾燥させます。湿ったまま戻すとモーター軸のサビや漏電の原因となるため、乾燥には十分な時間を確保してください。