インターネット上の掲示板や簡易的なまとめサイトでは、「中央道が混んだら大月ICや相模湖ICで降りて、国道20号(甲州街道)へ迂回するのが賢い」という言説が頻繁に見受けられます。しかし、この抜け道情報は典型的な罠であり、大半のケースで逆効果となります。
国道20号の相模湖〜高尾間は、山あいを走る片側1車線の曲がりくねった道路であり、信号機が連続します。中央道で渋滞が発生した際、カーナビのリルート案内やスマートフォンのナビアプリに従った一般車が一斉に相模湖ICや上野原ICから流出してくるため、下道側のインターチェンジ出口交差点や国道20号本線が完全麻痺します。大垂水峠のタイトなワインディングは大型車の通行も多く、一度詰まると追い越しも転回も不可能です。結果として、「高速の渋滞の中に留まっていた方が40分以上早く着いた」という事態が頻発しています。
もし迂回を試みるのであれば、局所的な下道回避ではなく、大月JCTよりもはるか手前から広域的に進路を変える戦略が必要です。以下の基準を参考に、自らのルート判断を冷静に下してください。
【プロの結論】広域迂回を選ぶべき人と高速本線に留まるべき人の判断基準
▼広域迂回を選択すべき人(条件に合致する場合):
- 山中湖・東名経由の迂回路が使える場合:大月JCTから富士五湖道路を経由し、須走・御殿場方面へ抜けて東名高速道路(または新東名)へ迂回するルート。東名上り線(大和トンネル付近など)の混雑が軽微であれば、中央道の大停滞を完全にスキップできる決定打となります。
- 目的地が多摩西部ではなく神奈川・横浜方面の場合:八王子JCTを経由せず、圏央道を南下して厚木方面へ流れる、あるいは相模原・町田方面へ一般道で逃げるルートは検討の価値があります。
▼高速道路本線に留まるべき人(安易に降りてはならない場合):
- すでに上野原ICや相模湖ICの直前まで達している場合:この位置から一般道へ降りても、国道20号の合流待ちで30分以上足止めされます。追越車線に無理に入ろうとせず、走行車線で淡々と車間距離を保ちながら進む方が精神的・時間的ロスが少なくなります。
- 運転初心者が同乗している、または夜間の峠道に不慣れな場合:大垂水峠や道志みち(国道413号)は街灯が少なくカーブが連続するため、夜間の疲労運転では脱輪や接触事故の重大なリスクを伴います。