「家族や子どもに遺伝してしまうのではないか」という不安は、患者や家族が直面する最も切実な問題の一つです。しかし、医学的な実態として全体の約6割から7割は遺伝歴のない「孤発性」です。
残る約3割から4割が遺伝性であり、その多くは「常染色体顕性(優性)遺伝」という形式をとります。この場合、親が原因遺伝子を保持していると、子どもへ受け継がれる確率は性別に関わらず50%となります。一部には常染色体潜性(劣性)遺伝のタイプも存在します。
遺伝カウンセリングの体制も整備されており、臨床遺伝専門医のもとで正しい医学知識を得たうえで、将来のライフプランや家族計画を選択できる環境が広がっています。「必ず遺伝する病気」という誤った認識を改め、正確な遺伝子検査や専門家のアドバイスに基づいた判断を行うことが重要です。