駅の外観および内装で最も目を引くのは、空に向かって伸びやかに羽を広げたようなダイナミックな大屋根だ。世界的な建築家・隈研吾氏と隈研吾建築都市設計事務所が手掛けたこのデザインは、日本の伝統的な「折り紙」から強いインスピレーションを得ている。連続する山折りと谷折りの幾何学的なフレームは、幾層にも重なる紙のひだを彷彿とさせ、見る角度によって全く異なる表情を見せる。
屋根の膜素材には、半透明の膜構造材料を採用。日中は上空からの自然光をやわらかく透過させ、まるで大きな障子越しに差し込む陽光のように、駅構内全体を優しい光で包み込む。時刻の移り変わりとともに光の角度が刻々と変化し、床面や壁面に描かれる影のグラデーションは、まさに生きたアートと言えるだろう。