かつては知る人ぞ知る存在だった内調だが、近年はエンターテインメント作品を通じて一般の知るところとなった。その皮切りとなったのが、政界の闇と情報操作を描いた映画『新聞記者』だ。同作では、官邸の意向を受けて世論誘導やスキャンダル揉み消しに奔走する内閣情報調査室の冷徹な姿が描かれ、大きな社会的反響を呼んだ。
一方で、空前のヒットを記録したドラマ『VIVANT』や、グローバルに配信されるNetflixの政治サスペンス作品などでは、自衛隊の影の諜報組織「別班」や海外のインテリジェンスネットワークと対峙する複雑なアクターとして描かれる。こうしたスパイ・サスペンスの爆発的ブームは、フィクションでありながらも「現実に実在する国家機密機関」としての内調に対する国民の強い関心を物語っている。