物語のヒロイン・神田和美役を演じた志田未来の存在抜きに、このドラマの成功は語れない。理不尽な教室のルールに翻弄されながらも、持ち前の明るさと健気さで立ち向かう小学生の姿を、当時わずか12歳だった志田は圧倒的なリアリティをもって演じきった。理不尽に耐えかねて涙を流すシーンや、阿久津真矢と真っ正面から視線を交わす場面で見せた瞳の強さは、テレビの前の視聴者の心を揺さぶり続けた。
その後、数々の映画やドラマで主演・ヒロインを務め、日本アカデミー賞をはじめとする主要な賞を獲得してきた志田未来。30代を迎えた現在の彼女は、少女時代の透明感を残しながらも、深みのある人間ドラマを支える名バイプレイヤーとしても高い評価を得ている。『女王の教室』で見せた感情の爆発と繊細な表情変化の原点は、彼女の俳優人生における揺るぎない礎となった。