日常から離れて動物と触れ合うレジャーの現場でも、スターたちの世代交代が進んでいます。動物園人気動物ランキングを長年牽引してきた上野動物園のジャイアントパンダですが、中国への返還協定や繁殖プログラムの進展に伴い、各地の園館では展示方針の転換が進められてきました。
現在、全国の動物園アイドル動物の現在を追うと、かつての「大型獣頼み」から「生態展示と個体ごとのストーリー性」へのシフトが鮮明です。千葉市動物公園や旭山動物園などで展示されるレッサーパンダは、愛らしい二足立ちの記憶を超え、活発な木登りや繊細な表情でファミリー層を魅了。静岡の伊豆シャボテン動物公園を発祥とするカピバラの露天風呂展示は全国へ波及し、あの独特の脱力した佇まいがSNS時代のタイムラインで圧倒的な拡散力を誇っています。
一方、水族館人気生き物ランキングでは、王者ペンギンの牙城をチンアナゴやクラゲが脅かす構図が定着しました。かつてショーの花形だった大型イルカの飼育環境に対する国際的な動物福祉基準が厳格化する中、展示の主軸は「ゆったりとした浮遊感」や「群れの生態」を眺める癒やし型へと移行しています。サンシャイン水族館をはじめとする都市型水族館では、照明や音響演出と融合した幻想的な空間演出が、20代から30代の来園動機を強力に牽引しています。