極楽湯 上尾店がここまで地元民に愛されていた理由はどこにあったのでしょうか。当時の利用者の証言やクチコミ情報、施設スペックを振り返ると、日常使いに適した圧倒的なバランスの良さが浮かび上がります。
まず挙げられるのが、良質な天然温泉と露天風呂の開放感です。地下深くから汲み上げたナトリウム-塩化物泉系の湯は、保温効果が高く「湯冷めしにくい」「肌がしっとりする」と評判でした。岩風呂や壺湯、寝湯など多彩な浴槽が配置され、露天スペースで心地よい風を感じながら長湯を楽しむ光景が日常でした。
そして、サウナ愛好家(サウナー)から絶大な支持を集めていたのが、遠赤外線タワーサウナとしっかり冷えた水風呂のコンビネーションです。サウナ室は段差が広く取られており、上段では90℃前後の力強い熱気を体感可能。そこから直行できる水風呂は16℃前後にキープされ、深さも十分でした。露天エリアには外気浴用のベンチやととのいイスが複数設置されており、当時のスーパー銭湯としては極めて高水準な「ととのい動線」が完成されていました。
さらに、館内利用の敷居を下げていたのがリーズナブルな料金設定と割引クーポン制度です。大人入館料は平日700円前後、土日祝でも800円前後と手頃で、公式アプリやLINE友だち登録、定期発行される紙の回数券を活用すれば1回あたりワンコインに近い価格で利用できました。無料駐車場も100台以上完備されており、車でのアクセス利便性は抜群でした。
湯上がりの楽しみであった「お食事処」では、自家製麺の十割そばやボリューム満点のカツ丼、ラーメン、各種定食がラインナップ。畳敷きの広々とした休憩スペースやコミックコーナーも併設されており、休日に「お風呂・サウナ・サ飯・昼寝」をワンストップで満喫できる、まさに庶民のオアシスでした。