足裏のパーツ構成そのものは犬も猫も酷似しており、人間でいう指先や手のひらに該当する部位にそれぞれクッションが配置されています。しかし、配置バランスや退化の度合いを細かく検証すると、興味深い骨格の違いが浮き彫りになります。まずは犬と猫の肉球の構造詳細まとめとして、主要な部位の名称と役割を把握しておきましょう。
前足には、先端の4つ(第2指〜第5指)を支える「指球(しきゅう)」、中央の大きな「掌球(しょうきゅう)」、手首のやや上に独立して存在する「手根球(しゅこんきゅう)」があります。後ろ足には、指に対応する「趾球(しきゅう)」と、中央の「足底球(そくていきゅう)」が存在します。特に手首付近にある手根球は、急停止時や急斜面を駆け下りる際のスリップ防止ブレーキとして機能する特殊な肉球です。
ここで注目すべきが、狼爪の有無と犬猫の骨格構造の差異です。親指にあたる第1指「狼爪(ろうそう)」は、猫の場合、前足には必ず存在し獲物をガッチリ押さえ込む鉤爪として役立ちますが、後ろ足には基本的に存在しません(前後で5本・4本の計9対18本)。一方の犬も通常は前足5本・後ろ足4本ですが、グレート・ピレニーズやブリアードなどの特定の大型作業犬種では、険しい雪山や岩場を踏破するために後ろ足にも狼爪(時には二重狼爪)が遺伝的に受け継がれています。足裏のクッション面積や骨格支持力にも、品種や用途に応じた明確なデータが存在します。