SNSや育児コミュニティの相談窓口を調査すると、「深夜2時に突然うなり声をあげて足を蹴り上げ続け、何時間も寝てくれない」「どこか骨折や脱臼をしているのではないかと怖くなる」といった切実な声が数多く寄せられています。特に第一子を迎えた家庭では、赤ちゃんの小さな身体反応のすべてが重大な異常に見えてしまう傾向があります。
ネット上のQ&Aサイトでは「足を激しく動かすのは将来の発達障害や自閉症の兆候か」という極端な憶測も見受けられますが、小児神経学の観点において、新生児期の足のバタバタ運動と発達障害の直接的な因果関係は否定されています。むしろ、生後1〜2ヶ月頃の手足をダイナミックに動かす様子は、脳幹や脊髄の反射機能が正常に作動している証拠です。
現場の助産師や小児科医が共通して指摘するのは、「動作そのものの激しさ」ではなく「赤ちゃん全体のバイタルサインと表情」を観察する重要性です。手足を動かしながらも、抱っこをすると一瞬落ち着く、目を合わせると穏やかな表情を見せる、規定量の授乳ができているといった要素が揃っていれば、過度に思い詰める必要はありません。