カメラのオートモードで撮影しているにもかかわらず、「雪景色を撮ったら全体が薄暗いグレーになってしまった」「黒い服を着た人物を撮ったら背景が白飛びしてしまった」という失敗を経験した人は少なくありません。これは、カメラの内蔵露出計が被写体の「反射率18%の標準的なグレー」を基準に明るさを自動計算してしまうために起こる現象です。
このようなシーンで威力を発揮するのが露出補正のやり方です。露出補正は、カメラが決めた基準値に対して意図的に明るさをプラス(+)またはマイナス(-)へシフトさせる機能です。
- プラス補正(+0.7〜+2.0EV):白壁、雪景色、逆光ポートレートなど、画面内に白い面積が多い場合に適用し、被写体のくすみを防ぐ。
- マイナス補正(-0.7〜-2.0EV):夜景、スポットライトを浴びたステージ、黒い車や服など、暗い面積が多い場合に適用し、引き締まったトーンを維持する。
2026年現在の最新ミラーレス一眼カメラやスマートフォン(iPhone/Android)では、ファインダーや画面上にヒストグラムやゼブラパターン(白飛び警告)がリアルタイム表示されます。シャッターを切る前に輝度分布を確認する習慣をつけることで、露出の失敗を最小限に抑えられます。