妊娠後期の足のむくみは、単なる疲労や体質の問題として片付けられない臨床的背景を持ちます。とくに警戒が必要な病態が妊娠高血圧症候群の兆候です。かつて「妊娠中毒症」と呼ばれたこの疾患は、血管内皮障害によって全身の血管が収縮し、高血圧やタンパク尿を引き起こします。自覚症状として「1週間に500g以上、あるいは数日で1kg以上の急激な体重増加」「顔面や手の指まで及ぶ重度のはれ」「安静にしても引かない浮腫」が現れるのが特徴です。
見逃してはならないのが、妊娠後期 足のむくみ 片足だけに顕著な腫れや熱感、強い痛みを伴うケースです。これは下肢の太い静脈に血栓が詰まる「深部静脈血栓症(DVT)」の疑いがあります。妊娠中は血液凝固能が自然に高まるため、血栓症リスクが非妊娠時の約4〜5倍に跳ね上がります。血栓が剥がれて肺に飛ぶと「肺血栓塞栓症」という致命的な事態を引き起こすため、左右差のある激しい浮腫は緊急の受診対象となります。
産婦人科臨床現場における妊娠後期 むくみ 病院の受診目安として、以下に該当する場合は次回の健診を待たずに直ちに産院へ連絡を入れる体制が推奨されています。