「タイムパフォーマンス(タイパ)」や「コストパフォーマンス(コスパ)」という言葉が定着して久しい。無駄を徹底的に排除し、最短ルートで自己の利益を最大化する生き方だ。だが、2026年の今、この価値観に息苦しさを感じる若者が増えている。都内のIT企業に勤める20代の男性は、「自分のためだけに時間を使うことに虚しさを感じ、週末に地域のボランティア活動を始めた。他人の役に立っているという実感こそが、最大の報酬だと気づいた」と語る。
過剰な効率主義は、人間関係を「損得勘定」で測る冷徹なものに変えてしまう。若者たちが求めているのは、損得を超えた温かみのあるつながりなのだ。