朝霞駐屯地の敷地面積は約190万平方メートル(東京ドーム約40個分)に及び、その内部には防衛実務部隊だけでなく、国際舞台で戦う特殊機関が併設されています。その代表格が自衛隊体育学校とオリンピックの深い結びつきです。
1961年に開設された自衛隊体育学校は、レスリング、ボクシング、ウエイトリフティング、射撃、近代五種、柔道など、多数の競技で幾多のメダリストを世に送り出してきました。「特別勤務」として競技に専念する隊員たちは、自衛官としての規律と最先端のスポーツバイオメカニクスを融合させた過酷なトレーニングを日々重ねています。過酷な訓練を耐え抜いた選手たちが自著やインタビューで語る「背負っているのは日の丸と、国民の負託である」という言葉には、一般の実業団選手とは異なる崇高な覚悟が滲み出ています。
また、基地の運営と周辺自治体との高度な折衝を一手に担うのが駐屯地業務隊であり、歴代の朝霞駐屯地司令の経歴には、防衛大学校や一般大学を卒業後、普通科や特科の第一線部隊長、陸上幕僚監部の要職を歴任した選りすぐりの将官・1等陸佐が名を連ねます。強固な統率力と地域社会との対話力を兼ね備えたリーダーシップが、この巨大拠点の日常を支えています。