彼の語る上で欠かせない存在が、高校時代からの盟友であり、半世紀近くを共に歩んできた木梨憲武の存在だ。二人が結成した『とんねるず』は、既存のお笑いコンビの概念を根底から覆すグループだった。漫才師やコント師という枠組みに収まらず、音楽活動で武道館やドームを埋め尽くし、バラエティの文法そのものを破壊して再構築してきた。
個々の活動が多角化し、それぞれが独立したアーティストやプロデューサーとして確固たる地位を築いた現在でも、二人が生み出す圧倒的なシナジーへの期待が失われることはない。節目ごとに見せる静かな連帯感とリスペクトは、後続のコンビには決して模倣できない唯一無二の絆である。