時代の移り変わりとともに、テレビ業界の構造も大きく変化した。地上波の2時間ドラマ定期枠は相次いで姿を消し、短尺の連続ドラマやグローバルな配信コンテンツが市場を席巻するようになった。かつて「サスペンスの女王」「サスペンスの帝王」と称された二人も、それぞれが演技の幅を広げ、単独で多様なドラマや映画、舞台で圧倒的な存在感を示し続けている。
しかし、放送形態や作品のフォーマットが変わろうとも、彼らが長年のサスペンス現場で磨き上げた「1話完結の限られた時間の中で観客の心を掴み切る」圧倒的な演技の強度は衰えていない。むしろ、年齢とキャリアを重ねたことで増した深みが、それぞれの作品で異彩を放っている。