伝統あるラグジュアリーハウスも、この耳元のレイヤード現象を静観してはいません。シャネル (Chanel) のアイコンであるココマークやカメリアをモチーフにしたスタッドピアスに、エッジの効いたイヤーカフや小ぶりなリングを組み合わせるスタイルは、エレガンスとストリート感の幸福な結婚として世界中で絶大な支持を得ています。
一方で、クラシックな気品を求める層からはティファニー (Tiffany & Co.) のハードウェアコレクションや「T」モチーフが指名されます。官能的で無骨なリンクデザインを大小で重ね付けすることで、洗練された都会の建築美を思わせる耳元が完成します。相反する要素の調和こそが、ハイエンドな二連スタイリングの醍醐味と言えます。
対照的に、ダークで骨太な世界観を貫くクロムハーツ (Chrome Hearts) は、ハードウェア好きやサブカルチャーを愛する層の圧倒的バイブルです。銀の重量感溢れるクロスモチーフやダガーを耳元に複数はめ込むスタイルは、着用者の個性を色濃く投影し、唯一無二の存在感を放ちます。