サロンで展開されている多種多様なパーマは、毛髪内部のシスチン結合(S-S結合)を薬剤で切断し、再結合させる化学変化を利用しています。この化学変化の過程で「熱や空気の乾燥工程を加えるかどうか」によって、大きく3つの基本系統に分類されます。
最もオーソドックスなコールドパーマは、熱を一切加えずに常温の薬剤のみでカールを形成します。髪が水分を含んで濡れている状態の時に最も強くウェーブが現れ、乾かすとふんわりと伸びる性質を持ちます。頭皮に近い根元付近から自然なボリュームを出せるため、ショートヘアやメンズスタイル、トップの立ち上げに適しています。
一方、薬剤の塗布後に専用マシンでロッドごと加温するデジタルパーマは、形状記憶力に優れた「ホット系パーマ」の代表格です。コールドとは対照的に、髪が乾いた状態の時にコテで巻いたような弾力あるリッジ(カールの立体感)が最も美しく現れます。中間から毛先にかけて大ぶりなカールを作りたいロングやミディアム、縮毛矯正履歴がある髪に対して高い再現性を誇ります。
第3の選択肢であるエアウェーブは、空気の力(減圧と乾燥)を利用して約50℃以下の低温で毛髪の形状を記憶させる「空気系パーマ」です。毛髪内部の水分を微粒子レベルでコントロールしながらガラス化(固定)するため、デジタルパーマよりも熱変性リスクが極めて低く、軟毛・細毛であっても空気を含んだような柔らかい質感を演出できます。