ネット上のまとめ記事では「コストコに行けば何でも安く手に入る」と語られがちですが、これには重大な誤解が存在します。流通の仕組みを精査すると、明確に「買うべきではない品目」が存在します。
第一に、生鮮野菜と一部の国産調味料です。タマネギやジャガイモなどの根菜類はキロ単位で購入しても、近隣のディスカウントスーパーや青果店の特売日とグラム単価を比較すると、同等かむしろコストコの方が高いケースが散見されます。さらに生鮮野菜は冷凍保存に向かない品目が多く、傷む前に消費しきれずに腐らせてしまえば、実質的なグラム単価は数倍に跳ね上がります。
第二に、小分け作業にかかる見えないコストの存在です。プルコギやサーモンフィレ、ひき肉などを購入した場合、帰宅後に1回分ずつラップで包み、ジッパー付き保存袋に仕分けて冷凍庫へ収納する作業に最低でも30分から1時間を要します。保存用資材のコストや自身のタイムパフォーマンスを勘案したとき、その差額が本当に見合っているのかを冷静に計算しなければなりません。
第三に、年間会員費の回収ラインです。一般会員(ゴールドスター)の年会費は税込み5,280円(エグゼクティブ会員は9,900円)。年間に5万円から10万円以上の買い物をしなければ、年会費分の差額を取り戻すことはできません。年に2〜3回しか行かないライトユーザーの場合、入場料感覚で割り切らない限り、純粋な経済性だけでは赤字に転落するリスクが高いのが現実です。