会社四季報の最新ページをめくると、堅実な受注残高と手元流動性の厚さが際立つ。財務の健全性は申し分なく、自己資本比率の高さは同規模の競合他社と比較しても頭一つ抜けている。しかし、知名度の低さゆえに長らく機関投資家のカバレッジから外れてきた。
風向きが変わったのはネット証券経由の個人資金だ。SBI証券などのスクリーニング機能を通じて、低PBR・好利回り銘柄として発掘される機会が急増。浮動株が比較的限られているため、まとまった買い注文が入ると株価が跳ね上がりやすい需給の歪みが生じている。板の薄さが、ボラティリティを増幅させる両刃の剣となっている格好だ。