河口浅間神社の境内奥深くにそびえ立つのが、山梨県指定の天然記念物である「河口浅間神社の七本杉」です。いずれも樹高40メートル超、幹周り数メートルに及ぶ巨木であり、創建当時から生き続ける生きた御神木として圧倒的な存在感を放っています。
この7本の御神木にはそれぞれ固有の名と意味が与えられています。
- 1号杉(御神木・御頭木):拝殿近くに位置し、神域全体を統括する圧倒的支柱。
- 2号杉(産射杉・うぶやすぎ):子宝・安産の祈願対象として崇敬される巨木。
- 3号杉(齢杉・としすぎ):無病息災と延命長寿の象徴。
- 4号杉(古杉・ふるすぎ):太古の記憶を留め、精神の浄化を促す存在。
- 5号杉(愛実の杉)& 6号杉(恵実の杉):寄り添うように立つ二本の大杉。「両社杉」「父母杉」と称され、縁結び・夫婦円満祈願の中心地。
- 7号杉(業平杉・なりひらすぎ):平安の歌人・在原業平の伝承にちなむ美と学問の象徴。
特に注目を集めるのが、5号杉と6号杉の「父母杉」です。男性は左から、女性は右から杉の外側を回って中央で合流し参拝すると、良縁や夫婦円満が成就するという古くからの作法が伝わっています。巨木が放つ生命力と静寂が交錯する空間は、現代人が日常のストレスをリセットする上でも格別の清涼感をもたらしてくれます。