検索エンジンで福岡キャンパスを調べると、サジェストの上位に「やばい」「立地」「評判」といった言葉が浮上します。こうしたセンセーショナルな言説が生まれる背景には、東大阪キャンパスが放つ「ド派手なマンモス大学」というパブリックイメージと、飯塚市の落ち着いた研究環境とのギャップが存在します。
ネット掲示板やSNS上での書き込みを精査すると、「やばい」という表現には大きく分けて3つの文脈が含まれていることが判明しました。
第一に、「周囲に何もない田舎すぎてやばい」という生活環境に関する声です。東大阪キャンパス周辺のような繁華街や学生街の喧騒を思い描いて入学した学生にとって、緑豊かな飯塚の地は静穏すぎると映る場合があります。しかし、これは裏を返せば学業や研究、資格取得に没頭できる誘惑の少ない理想的な環境を意味しています。
第二に、「偏差値が本校より低くてやばいのでは」という難易度への疑問です。河合塾などの最新入試データによると、産業理工学部の偏差値はおおむね42.5〜47.5のレンジで推移しています。東大阪の理工系学部と比較すると入試難易度のハードルが低めに設定されているため、一部で過激なラベリングがなされる傾向にあります。しかし、得られる学位は同一の「近畿大学」であり、卒業証書においてキャンパスによる差異が生じることはありません。
第三に、近年急速に増えているのが「実は就職実績とサポートが手厚すぎてやばい」というポジティブな意味合いでの評価です。大手就職ナビや大学通信の調査でも、実就職率は毎年全国トップクラスを維持しており、ネットのネガティブな言説と現場の実態には明白な乖離が見られます。