白河を語る上で絶対に外せないのが、全国にその名を知られる「白河ラーメン」の存在だ。豚骨や鶏ガラから取る澄んだ醤油スープに、木の棒で丹念に打ち上げた縮れ麺。一見シンプルでありながら、一杯に込められた職人の技術と情熱は圧倒的だ。
近年、この食文化を巡る動きにも変化が起きている。単なる「ご当地グルメ巡り」を超え、地元の小麦農家とラーメン店主が連携した地産地消の取り組みや、伝統の製麺技術を体験できるワークショップなど、食を通じたディープな地域体験プログラムが人気を集めている。一口すするたびに広がる小麦の風味と出汁の旨味は、この土地の風土そのものを味わっているかのような錯覚さえ抱かせる。