クレイトン・カーショウの真価は、通算防御率2.40台という圧倒的なスタッツに凝縮されている。投手が有利な時代から打者優位のライブボール時代への変遷、ボールの規格変更など、激動する環境のなかでこれほどの安定感を保ち続けた投手は現代メジャーリーグベースボールにおいて他に存在しない。サイ・ヤング賞を3度受賞し、最優秀選手(MVP)にも選出された実績は、彼の支配力が一過性のものではなかったことを証明している。
通算奪三振数はすでに3,000の大台を超え、左腕投手としては史上数人しか達成していない金字塔を打ち立てた。打者の手元で鋭く落ちるスライダーと落差のあるカーブは、相手打者にとって絶望そのものだった。特にシーズン200回以上を投げ抜きながら防御率1点台を記録した全盛期のパフォーマンスは、数字の面でもスポーツメディア業界の専門家たちを驚愕させ続けている。