有馬最古の宿「陶泉御所坊」の真相|半混浴と口コミを徹底解剖

有馬最古の宿「陶泉御所坊」の真相|半混浴と口コミを徹底解剖

今注目を集めている 有馬最古の宿「陶泉御所坊」の真相|半混浴と口コミを徹底解剖について、詳しいまとめをご紹介しています。

有馬温泉街の中心部、滝川のほとりに佇む陶泉御所坊は、足利義満が滞在したことから「御所」の名を賜ったと伝えられる有馬温泉で最も古い歴史を持つ宿です。現在の建物は昭和初期に建て替えられた木造3階建ての数寄屋造りで、館内に足を踏み入れた瞬間から、現代の均一化された大型ホテルとは一線を画す重厚な空気が漂います。

特に深く関わったのが文豪・谷崎潤一郎です。名作『細雪』の作中にも登場するほか、谷崎はこの宿の陰影ある佇まいを愛し、名著『陰翳礼讃』に通じる美意識を宿の空間に見出しました。館内には谷崎直筆の書や文豪ゆかりの資料が大切に保存されており、文芸ファンにとっては宿全体がひとつの生きた文学館のような趣を持っています。

館内は格子戸や磨き上げられた廊下、アンティークなステンドグラスが調和したサロンなど、西洋と和のクラシックが融合した空間設計が施されています。単に「古い」のではなく、歳月を重ねた木造建築だけが放つ圧倒的な存在感が、旅慣れた大人たちを惹きつける最大の要因です。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。