東京・神田神保町のカルチャー系古書店や、ヤフオク・メルカリ等のオンライン市場を取材すると、加納典明中古相場買取の現場における明確な「選別基準」が浮き彫りになってきます。
古書専門店のバイヤーによると、査定額を大きく左右するのは以下の3点です。
- 帯(オビ)の有無と破れの有無:当時のキャッチコピーが書かれた帯は現存率が低く、帯があるだけで買取額が2倍から3倍に跳ね上がるケースが珍しくありません。
- ビニールカバー・パラフィン紙の保存状態:豪華本や大型写真集の場合、外箱や付属物の欠品がない「完品」はコレクター間で即座に売買が成立します。
- 直筆サイン(署名本):加納氏の豪快な毛筆サインが入った個体は、通常のオークション相場に対してプラス5,000円〜15,000円程度のプレミアが上乗せされます。
一方で、オークションサイトでは「ヤケ」「中割れ」「ページ張り付き」のあるコンディション不良品が安価に出回っていますが、一度傷んだグラビア紙の修復は極めて困難です。熱狂的な愛好家たちは、多少高額であっても空調管理された専門店が保証する「美本」を指名買いする傾向が顕著になっています。