かつて「裏日本」という表現で中央集権的な開発から立ち遅れたと評された時代もありましたが、現在の山陰エリアは高規格幹線道路網の整備によって劇的な変貌を遂げつつあります。
鳥取市から下関市までを結ぶ自動車専用道路「山陰自動車道(山陰道)」は、鳥取・島根両県内の主要区間で順次開通が進み、移動時間が大幅に短縮されました。未開通区間(ミッシングリンク)の解消事業が進捗することで、鳥取砂丘から水木しげるロード(境港市)、松江城、出雲大社、石見銀山、萩の城下町に至る一大観光回廊が直結しつつあります。
さらに長期的構想として議論が続く「山陰新幹線計画」(日本海国土軸構想)は、北陸新幹線の延伸動向やリニア中央新幹線の進展と連動しながら、日本海側の強靱化(リダンダンシー確保)を目的とした調査・提言活動が自治体連盟によって継続されています。
山陰地方の名物・観光地としての求心力も高く、冬の味覚の王様である松葉ガニ(ズワイガニ)やノドグロ、しまね和牛、鳥取の二十世紀梨など、豊かな自然環境に育まれた食文化は全国的なブランドを確立しています。