小倉記念の過去10年データを振り返ると、1番人気馬の勝率は30%前後に留まり、複勝率も50%を割り込むなど、平穏には収まりにくい特徴が顕著に表れています。過去の配当一覧を確認しても、3連単で10万円を超える高額配当が定期的に飛び出しており、馬券妙味の極めて高いレースです。
波乱を誘発する最大の要因は、小倉芝2000m特有のコースレイアウトと過酷な夏競馬の環境にあります。小倉芝2000mはスタンド前直線の半ばからスタートし、1コーナーまでの距離は約340mと短めです。さらに、向正面の半ばから3〜4コーナーにかけて下り坂が続くため、息を入れたい中盤から一気にペースアップする「ロングスパート戦」へと突入します。
直線が約293mと平坦かつ短いため、後方に構えた差し・追込馬は物理的に届かない展開が頻発します。前半から厳しいポジション争いが繰り広げられ、ラスト800mにわたって持続的な末脚が要求される消耗戦になるからこそ、人気先行の実績馬が脚を失い、展開の利を得た伏兵が台頭する土壌が整います。