連載中およびアニメ放映時、一部の検索コミュニティやSNS上で「神崎アオイ 死亡」という不穏な検索ワードが急浮上した時期がありました。しかし結論から言えば、神崎アオイは死亡しておらず、最終決戦を完全に生き残っています。では、なぜこのような誤情報が拡散されたのでしょうか。背景には二つの大きな劇中イベントが存在します。
一つ目は、単行本8巻で描かれた「遊郭編」の冒頭です。音柱・宇髄天元が遊郭への潜入任務に際し、蝶屋敷から女性隊士を強引に徴発しようとした際、アオイとなほが拉致されかけました。前線に出る恐怖を知るアオイは涙を流して怯えましたが、間一髪のところで任務から帰還した炭治郎、善逸、伊之助が割って入り、身代わりを志願したことで事なきを得ました。この緊迫した展開から「アオイが危険な任務に駆り出されて命を落とすのではないか」という読者の不安が先行したことが発端です。
二つ目は、クライマックスである「無限城編」および「最終決戦」の過酷さです。産屋敷邸の爆破に始まり、主要な柱や隊士たちが次々と凄惨な戦死を遂げていく展開の中で、救護所にいたアオイたちにも危険が及ぶのではないかという憶測がネット掲示板などで飛び交いました。しかし実際には、アオイは新当主・産屋敷輝利哉の指揮下、蝶屋敷および臨時の救護拠点を死守。重傷を負って運ばれてくる隊士たちの止血や輸液、愈史郎が開発した薬の補給などに不眠不休で尽力し、後方支援の最前線で職務を全うしました。彼女が生き残り日常を守り続けたからこそ、傷ついた炭治郎たちには帰るべき家が存在したのです。