冷媒選びで絶対に混同してはならないのが、エアコンガス R134a R1234yf 違いです。1990年代半ばから長年主流だった「HFC-134a(R134a)」は地球温暖化係数(GWP)が1430と高いため、環境規制に伴い近年の新型車ではGWPが1未満の「HFO-1234yf(R1234yf)」への切り替えが進んでいます。
両者は物理的・化学的特性が異なり、配管のサービスポート形状も誤接続防止のために物理的に変えられています。R1234yf採用車にR134aを充填したり、その逆を行ったりすることは法律面・安全面ともに厳禁です。DIYを行う前に、ボンネット裏の指定冷媒表示を再確認してください。
ガス補充と同時に検討したいのが、エアコン コンプレッサーオイル 補充です。冷媒ガスの中には、コンプレッサー内部の摺動部を潤滑・冷却するためのオイル(PAGオイルやPOEオイル)が微量に溶け込んで循環しています。ガスが漏れた車両はオイルも同時に失われているケースが多く、オイル入り添加剤(例:ワコーズ PAC-P等)を1缶追加することで、コンプレッサーの摩擦抵抗を減らし、冷却効率の向上と燃費悪化の抑制が期待できます。ただし、ハイブリッド車やEVの電動コンプレッサーには絶縁性のある「POEオイル指定」が多いため、ガソリン車用のPAGオイルを誤注入すると漏電故障を招きます。
微小なガス抜けが疑われる場合は、エアコンガス 漏れ止め剤 効果を活用する選択肢もあります。Oリングのゴム弾性を復元させるタイプや、大気中の水分・空気と反応して微小クラックを塞ぐポリマー型などがあり、年間で少しずつ抜ける程度のスローリークには一定の延命効果を発揮します。ただし、配管の亀裂やコンプレッサーシャフトシールの重度な破損には効果がなく、詰まりの原因になるケースもあるため応急処置と捉えるべきです。