5期生の評価を決定づけた契機は二つあります。日本テレビ系で放送された冠バラエティ番組『新・乃木坂スター誕生!』および後継の『超・乃木坂スター誕生!』、そして2023年秋に東急歌舞伎町タワーで開催されたライブ公演『新参者 in TOKYU KABUKICHO TOWER』です。
『超・乃木坂スター誕生!』では、昭和・平成のヒット曲を生演奏のフルコーラスで歌い上げるという過酷なミッションが課されました。司会のオズワルドとの掛け合いでコントやバラエティの適性を磨きつつ、奥田いろはのアコースティックギター弾き語り、井上和の艶やかな高音、小川彩のグルーヴ感あふれるドラム演奏など、音楽性の高さが毎週のように可視化されました。
番組プロデューサーや共演したゲスト歌手たちが「彼女たちの音に対する真摯さはアイドルの域を超えている」と公言した通り、口パクや演出に依存しない剥き出しの生歌が、ライト層や批評家の先入観を打破しました。
その成果が爆発したのが『新参者』です。キャパシティ約1,000人規模のZepp Shinjukuで全10公演が行われ、チケット倍率は数十倍に達しました。熱気あふれる至近距離の空間で、11人は激しいセットリストを息乱すことなく完走。MCで互いの弱さや加入時の苦渋を語り合いながら涙を流す姿に、客席からは割れんばかりの歓声が送られました。この現場を体感したファンがSNS上に投じた熱量の高いレポートが拡散し、「5期生は生ライブでこそ真価を発揮する」という共通認識が定着したのです。