『ONE PIECE』の歴史において、「頂上戦争編」は作品のフェーズを決定的に変えた大転換点であった。従来の少年バトルアクションが描いてきた「勧善懲悪」や「1対1の決闘」という枠組みを軽々と踏み越え、国家規模の政治思惑や軍隊同士の全面衝突を描き出した。その高潮の頂点で提示されたのが、圧倒的な存在感による介入という決着だった。
東映アニメーションが手掛けたアニメ版の該当エピソードも、作画の熱量と圧巻の演出で社会現象を巻き起こした。シャンクスが愛刀「グリフォン」で赤犬の攻撃を防ぎ、静かに放った言葉は、視聴者に対して「物語のステージが変わった」ことを強烈に示唆していた。熱狂的なファン層を一層強固にしたこのシークエンスは、日本のアニメ文化をグローバルなメインストリームへと押し上げる原動力的役割を果たした。