糸島・姉子の浜の鳴き砂はなぜ鳴く?夕日絶景と現地最新事情を徹底解剖

糸島・姉子の浜の鳴き砂はなぜ鳴く?夕日絶景と現地最新事情を徹底解剖

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砂浜を踏みしめると心地よい摩擦音が鳴り響く「鳴き砂(鳴り砂)」は、世界的に見ても限られた海岸でしか観測されない希少な地質現象です。姉子の浜の砂は、花崗岩が長い年月をかけて風化・侵食されてできた石英(二酸化ケイ素)の含有率が非常に高く、粒の大きさが均一に揃っている特徴を持ちます。

この石英粒子が互いに適度な圧力で擦れ合う際、表面のクリーンな結晶同士が共鳴して特有の高周波音を発生させます。これが鳴き砂の仕組みです。ほんのわずかでも砂の表面に泥やプランクトンの死骸、油分、マイクロプラスチックなどの不純物が付着すると摩擦抵抗のバランスが崩れ、一切の音が失われてしまいます。

かつて高度経済成長期から平成初期にかけて、沿岸開発や漂着ゴミの増加によって姉子の浜の砂は一度完全に沈黙しました。しかし、地元有志や環境保護団体による地道な海岸清掃活動と保全運動が実を結び、2000年代以降に見事な復活を遂げました。現在も地域住民によるクリーンアップ活動が定期的に行われており、美しい鳴き砂の音色は人々の環境意識の結晶として守り継がれています。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。