プレスリリースやイベント案内、顧客向け一斉通知。これら日常のコミュニケーションで最も頻発するセキュリティ事故が、CCとBCCの選択ミスだ。社外の取引先数百人に対してBCCで送信すべきところを、誤ってCCに入れて一括送信してしまう。この瞬間に、全員のアドレスと氏名、所属企業という機密データが全受信者へ同時露呈する。
被害は単にアドレスが露出したというレベルにとどまらない。「競合他社が自社顧客のリストを手に入れた」「個人識別情報が流出し二次被害が発生した」といった深刻な実害が生じる。ひとたび事故を起こせば、謝罪会見や事実公表、さらに顧客への個別の補償対応に追われ、企業の営業活動は完全に麻痺する。