数多くの作品で主役から強烈なバイプレイヤーまでをこなす大塚明夫氏。アニメファンの間で今なお熱く語り継がれる人気キャラクター上位の顔ぶれは、いずれも作品の象徴として不動の地位を築いています。
筆頭に挙げられるのが、手塚治虫原作の金字塔『ブラック・ジャック』です。冷徹な無免許医でありながら、心の奥底に燃えるようなヒューマニズムと生命への畏敬を秘めたブラック・ジャック(間黒男)。その不器用な優しさと威厳を同居させた声の演技は、原作者の実子である手塚眞監督からも絶大な信頼を寄せられ、四半世紀以上にわたり唯一無二の当たり役として認知されています。
また、巨匠・押井守監督が手掛けた『攻殻機動隊』シリーズのバトーも外せません。全身義体のサイボーグでありながら、人間以上に情に厚く、少佐(草薙素子)を支え続けるタフガイ。ハードな世界観に漂う哀愁とタフネスを見事に体現し、世界中のSFアニメファンを虜にしました。
さらに、近年屈指の人気を誇るのが『Fate/Zero』のライダー(イスカンダル・征服王)です。「覇道とは、欲望の果てにあるもの」と豪快に笑い飛ばし、繊細な少年ウェイバーを一人前の男へと導いていく包容力と王の器量。その圧倒的な熱量と生命力に満ちた芝居は、放送当時から現在に至るまでファンの心を掴んで離しません。
そしてロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のアナベル・ガトー。「ソロモンよ、私は帰ってきた!」という名台詞とともに刻まれた、己の信念に殉じる武人の生き様は、ガンダム史に残る伝説のライバルキャラクターとして語り継がれています。