袴の着付けにおいて、帯結びは一般的な振袖や訪問着の帯結びと比べて工程がシンプルです。袴の下に隠れる部分が多いため、豪華な飾り結びを作る必要がなく、「平らで頑丈な土台を作ること」が最優先の目的となります。
準備するものは、一般的な半幅帯(幅約15〜17cm、長さ約3.6m〜4m)と、帯板、腰紐数本、補正用タオルです。基本的な着付け手順の流れは以下の通りです。
まず、長襦袢と着物を腰紐で整えた後、帯の端(手先)を約40〜50cmほど取り、半分に折って肩に預けます。残りの帯(タレ)を胴に2周しっかりと巻き付けます。この際、1周巻くごとに帯の下側をキュッと引いて空気を抜くことが緩まない最大のポイントです。
2周巻き終えたら、タレを斜め上に折り上げ、肩から下ろした手先とひと結びします。結び目は緩みが出ないよう、縦方向にギュッと強く締めてから、次項で解説する「一文字結び」や「蝶結び」などの形を作っていきます。慣れてしまえば所要時間は5分以内で手軽に仕上げられます。