老健を利用する上で家族が必ず直面するのが、いわゆる「入居期間 3カ月の壁」です。老健では入所から3カ月ごとに「在宅復帰が可能かどうか」を判定する入所継続検討会議が開かれます。
リハビリが進んで状態が安定すると、「在宅復帰が可能」と判断されて退所を促される仕組みになっています。そのため、実際には「3カ月〜半年程度で次の行き先を探さなければならない」という時間的プレッシャーが家族に重くのしかかります。
このハードルを乗り越えるための現実的な戦略が、老健から特養への転居(リレー利用)です。病院退院後に直接特養へ入れない場合、まずは医師やリハビリ職が常駐する老健へ入所して身体機能の回復を図りつつ、その入所期間を利用して特養への申し込みと入所判定を待つというルートです。
老健の退所後対策としては、特養への移行だけでなく、小規模多機能型居宅介護の併用や、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)への住み替えなど、複数の選択肢を最初の段階からケアマネジャーと共有しておくことが極めて重要になります。