運動パフォーマンスを極限まで高めるための鍵は、最新のスポーツ栄養学が明かす「タイミングと質の最適化」にある。胃の中に食べ物が残ったまま身体を動かすと、消化のために血液が胃腸へと集まり、筋肉への酸素供給が滞ってしまう。逆に空腹状態では、体内のグリコーゲンが不足してエネルギー切れを引き起こす。この絶妙なジレンマを解決するのが、時間経過に応じた段階的な食事設計だ。
運動の3〜4時間前は、主食を中心とした本格的なエネルギー補給のゴールデンタイムだ。ご飯やうどん、パンといった消化の良い炭水化物をしっかり摂り、筋肉とレバーにグリコーゲンを強力に蓄える。2時間前を切ったら、おにぎりやカステラ、バナナなど、脂質が低く即効性のある軽食にシフトするのが鉄則だ。さらに運動直前の1時間未満であれば、ゼリー飲料やスポーツドリンクなど、胃腸に負担をかけずに血糖値を滑らかに維持できる流動食がベストな選択となる。