長きにわたり政界の頂点に君臨した二階氏が次期衆院選への不出馬・政界引退を表明したのは、85歳を迎えていた2024年3月のことでした。当時の記者会見で飛び出した強烈な言葉は、日本中に強い衝撃を与えました。
引退会見において、記者から「年齢の制限、高齢であることも不出馬の理由の一つか」と問われた際、二階氏は語気を強めて「お前もその歳に来るんだよ。馬鹿野郎」と吐き捨てるように言い放ちました。公の場で見せたこの苛立ちの背景には、単なる加齢への苛立ちだけでなく、当時吹き荒れていた派閥の政治資金パーティー裏金問題に対する猛烈な逆風と、自らに向けられた政治責任への強い反発があったと関係者は証言します。
当時、二階派(志帥会)に所属する議員の不記載額が次々と明るみに出る中、二階氏の事務所でも巨額の政治資金不記載が発覚。党内処分や世論の批判が高まる中、自ら引退を宣言することで幕引きを図らざるを得ない追い詰められた状況でした。また、歩行時に周囲の支えを必要とする場面が増えるなど、健康状態の低下も囁かれており、気力と体力の双方が限界点に達していたのが実情でした。