手元で鋭く沈むスプリットの投げ方|握りのコツとフォークとの違いを徹底解剖

手元で鋭く沈むスプリットの投げ方|握りのコツとフォークとの違いを徹底解剖

話題沸騰中の 手元で鋭く沈むスプリットの投げ方|握りのコツとフォークとの違いを徹底解剖について、多角的な視点をご紹介しています。

打者の目の前でボールが消えたように錯覚するスプリットですが、物理的にはボールが自ら下へ急降下しているわけではありません。直球と同じ軌道を進みながら、打者が脳内で予測した「ホップする弾道」を大きく下回ることで、急激な落下として知覚されます。

この変化を生み出す核心がスピン量(回転数)の大幅な抑制です。近年のトラックマンやホークアイによるトラッキングデータ解析によると、NPBやMLBの一軍投手が投げるフォーシーム(ストレート)の平均回転数は約2,200〜2,400rpm(毎分回転数)に達します。この強いバックスピンが揚力(マグヌス効果)を生み、ボールを重力に抗わせています。

対して、効果的なスプリットの回転数はおおむね1,100〜1,500rpm程度まで半減します。ボールの縫い目に指をかけず、人差し指と中指の側面で挟んで押し出すようにリリースすることで、バックスピンの発生を極限まで抑え込みます。その結果、ホームベースの約1.5〜2メートル手前で揚力を完全に失い、重力と前方からの空気抵抗によって手元で鋭く沈み込むのです。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。