多くの旅行者が陥りがちな盲点が、「ビジネスホテルの素泊まりが常に最も安上がりである」という固定観念です。こと熱海という特殊な観光立地においては、この常識が完全に崩壊します。
熱海市内には、全国展開する格安温泉リゾートチェーンの旗艦店が集結しています。代表格である「伊東園ホテルズ」は、伊東園ホテル熱海館、熱海ニューフジヤホテル、金城館、アタミシーズンホテルなど多数の大型館を市内に展開。また、少し坂を登ったエリアには「大江戸温泉物語 あたみ」が鎮座しています。
これらの施設は、1名または2名利用において、夕食バイキング・朝食バイキング・天然温泉の大浴場・さらには夕食時のアルコール飲み放題までセットになって、平日であれば1名あたり1万円前後の破格で提供されています。もしビジネスホテルに素泊まりし、夜の熱海市街で海鮮丼や干物定食を食べ、居酒屋で2〜3杯飲み、立ち寄り温泉(相場1,500円〜2,000円)を利用した場合、総支出は簡単に1万5,000円を超えてしまいます。
つまり、単なる「宿泊代金の額面」ではなく、食事代・入浴料・酒代を含めた「旅全体のトータル支出」で計算した場合、熱海におけるコスパ最強の座は単体ビジネスホテルではなく、リゾート再生型の温泉バイキングホテルに軍配が上がるという構造的な逆転現象が起きています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
熱海旅行で宿を予約する際、どの選択肢を取るべきか迷った場合は、以下の基準で判断することをおすすめします。
【三島・小田原の東横イン利用がおすすめできる人】
- 宿泊費を何が何でも1泊1万円未満(朝食付き)に抑えたい人
- 東横インの会員ポイントを貯めている、または無料宿泊券を活用したい人
- 清潔で均一なベッド、Wi-Fi環境、個別空調が保証されていないと眠れないビジネスパーソン
- 金曜日の仕事終わりに前乗りし、寝るためだけに宿泊先を求めている人
【熱海駅周辺ビジネスホテル・温泉リゾートを選ぶべき人】
- 夜遅くまで熱海の路地裏居酒屋やバーでお酒を飲み、そのまま徒歩で宿へ帰りたい人
- 移動の手間を極力省き、朝起きてすぐ熱海サンビーチの散歩や駅前商店街の食べ歩きを楽しみたい人
- 温泉旅館特有の広々とした大浴場や露天風呂、サウナを旅の主目的に据えている人
- 電車の運行トラブルや終電時刻を一切気にせず、リラックスした旅情を優先したい人