アルツハイマー型認知症公表の有名人一覧と現在|家族が語る介護の真実

アルツハイマー型認知症公表の有名人一覧と現在|家族が語る介護の真実

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一般に「認知症」と一括りにされがちですが、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症では、脳内で生じている病理学的変化も現れる症状も根本的に異なります。ネット上の言説やメディアの報道でも混同されることが多いため、両者の差異を明確に整理しておく必要があります。

アルツハイマー型認知症がアミロイドβやタウタンパク質の蓄積による「海馬を中心とした全般的な脳萎縮」から始まり、直近の出来事を忘れる記憶障害が前面に出るのに対し、レビー小体型認知症はαシヌクレインというタンパク質が脳幹や大脳皮質に蓄積することで発症します。

レビー小体型の最大の特徴は、以下の3点に集約されます。

  1. ありありとした幻視:「部屋の隅に知らない子どもが立っている」「布団の上に虫がたくさん這っている」といった、極めて鮮明で具体的な幻覚が現れます。
  2. パーキンソン症状:手足の震え、筋肉のこわばり、歩行時に小刻みになり前傾姿勢になるなど、運動機能の障害が初期から併発します。転倒リスクが極めて高い点に注意が必要です。
  3. 認知機能の著しい日内変動:朝は明晰に会話が成立していたにもかかわらず、夕方になると見当識を失い会話が成立しなくなるなど、調子の波が激しく変動します。

蛭子能収さんの主治医が公表した病名は、この「レビー小体型とアルツハイマー型の混合型」でした。幻視や動作の緩慢さといったレビー小体型の徴候と、直近の約束を忘れてしまうアルツハイマー型の記憶障害が混在する病態です。海外の名優ロビン・ウィリアムズさんも死後の病理解剖でレビー小体病であったことが判明し、激しい不安感や身体の硬直に苦しんでいた事実が世界中に衝撃を与えました。病型を見誤ると、投与される抗精神病薬によって急激に身体機能が悪化するリスクがあるため、正確な鑑別診断が不可欠です。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。