「汗をかくと皮膚が痒くなる」という同じ現象でも、皮膚の内部で起きている現象は大きく3つに分類されます。適切な対処を行うためには、まず自分の状態がどれに当てはまるのかを整理することが欠かせません。
代表的な3大原因の比較は以下の通りです。
① 汗疹(あせも):汗管の詰まりによる局所の炎症
大量の汗をかいた際に、汗の出口である「汗管」がホコリや皮脂、角質で塞がれ、汗が皮膚の中に溜まることで炎症を起こす状態です。首回り、肘の内側、下着の締め付け部分などに、赤い細かな発疹として現れます。
② コリン性蕁麻疹:発汗刺激に伴う神経性の反応
体温が上昇して汗を出そうとする際、神経末端から分泌される神経伝達物質「アセチルコリン」が刺激となり、ヒスタミンが放出されて起こる蕁麻疹です。1〜4ミリ程度の小さな膨らみが多発し、激しい痒みや針で刺されたようなチクチク感を伴います。
③ 汗アレルギー:汗の成分に対する過敏反応
汗に含まれるタンパク質や、皮膚に常在するカビ(マラセチア菌など)が汗に溶け込んだ成分に対して免疫が過剰反応を起こす病態です。汗アレルギーの原因はアトピー性皮膚炎の悪化因子としても知られており、汗をかいて数分から数十分後に赤みや痒みが強まる特徴があります。