芸能界屈指の肉マニアとして知られる寺門ジモン氏や、人気ドラマ『孤独のグルメ』で描かれた実在の名店群。蒲田の焼肉カルチャーは、メディアの舌利きたちを幾度となく魅了してきた。彼らがこぞって絶賛するのは、見せかけの演出ではなく、皿の上に盛られた肉そのものの説得力だ。
タレの調合ひとつ取っても、数十年継ぎ足された秘伝の醤油ダレや、ニンニクと果実の酸味が効いたモミダレなど、店ごとのアイデンティティが明確に刻まれている。メディアに取り上げられたことで一見客が増えても、地元常連を最優先にする気骨ある接客スタイルが変わらない点も、蒲田が食通から熱烈に支持される理由の一つだろう。